立教180(平成29年)9月30日~10月1日にかけて、第62回全国里親大会京都大会が京都サルサ(京都府民総合交流プラザ)にて開催され、里親連盟からは杉山委員長をはじめ7名の委員が参加した。 サブタイトルに『おこしやす京都 きょう(京都)からともだち、みんなで子育て、たあ~んとお話ししましょう』とあったとおり、会場は温かいおもてなしの雰囲気にあふれ、全国の志を共にする仲間の存在に力をもらい、誇らしく感じた。 大会初日は京都府里親会会長・安田 満氏の開会の辞に始まり、主催者並びに来賓の挨拶に続き、全国里親大会会長表彰が行われ、63組の里親が受賞され、うち教内の里親は10組20名が受賞。 続いて行政説明を挟み、法政大学現代福祉学部教授・湯浅誠氏を講師に迎え記念講演が行われた。『子どもの貧困と社会「われらの子ども」を育むために』のテーマに基づき、氏が日頃から熱心に取り組んでおられる支援活動について熱く語られた。中でも、少しずつ社会の関心が高まり始めた「子どもの貧困」について、一見普通の家庭のようにみられる家族が、実は経済的に困窮しているということは珍しいことではなく、誰にも相談できず、日々諦めの気持ちを深めてめている子どもがいると。実際にそうした環境の中暮らしている当事者の赤裸々な声を紹介しつつ、具体的な支援の内容が披露された。 まだまだ、社会のなかでたすけを必要としながら埋没している子どもたちが沢山いるのだという現実を改めて噛みしめた。 その後、場所を移して懇親会が行われ、約800人の参加者で賑わった。 二日目は、6つの分科会にわかれてそれぞれが求める課題に応じて参加し、学びを深め、閉会となった。 来年の全国大会は石川県金沢市で開催される。