9月25日(日)10時より、河原城会館において里親連盟養育講座「イライラしない子育て講座」が、杉江健二・里親連盟委員を講師として開催された。
杉江氏はまず、しつけの効果が低い親子関係として、「誉める:問題を正す(叱る)=1:6」をあげ、多く叱れば多く良くなると思っている人が多いが実際はその逆で、しつけの効果が高い親子関係は『誉める:問題を正す(叱る)=6:1』つまり6誉めて1叱ることが理想であり、それに近づけていくことが大切であると説く。人はどうしても目立つところ(問題行動)に目が行きがちであるが、目立たないところ(適応行動)を意識し、誉めることが大切であるとする。
その実践方法として「オットセイ理論」をあげた。オットセイ理論とは「『おおっ!』+行動描写」であり、具体的には、朝起きてきた子どもに対して「おおっ!起きてきたんだ」。宿題をしている子どもに対して「おおっ!宿題やってるんだ」など。
また、子どもとの会話を上手く弾ませるコツとして、「プラスα応答法」をあげた。これは子どもの言った言葉を復唱し、なおかつプラスαの言葉を足して返答し、会話を膨らませる方法である。例えば子どもが「死にたい」と言った場合、「そう死にたいんだ。そう思うほど、今、辛いんだね」「いつからそんな辛い気持ちを抱えていたの」とプラスαの応答をすれば会話が続いていくという。
さらに杉江氏は、相手に対する観方を変える「リフレーミング」を提唱する。親自身が、子どもに対して否定的な観方を肯定的な観方に変えることによって、良好な親子関係が築けるというのである。
最後に、現代は「愛情」「情熱」「忍耐」に、プラス「コツ」だとする。その「コツ」を学ぶことによって、子育てがスムーズに行く。子育ては学ぶ時代になったのだと締めくくった。
杉江氏の興味深い話に、2時間があっという間に過ぎ、終講となった。
尚、参加人数は50名であった。
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